迷ったらYesを選ぶ
私は「迷ったらYes」ということを決めています。
もともとは、しっかり検討してから決めていたので、決めるまでの時間はとても長かったのですが、海外での生活が増えたのをきっかけに、「迷ったらとりあえずYes」と決めました。
誰かからの提案に、Noと答えたらたいていの場合、理由を聞かれます。すると苦手な外国語で説明しなければなりません。Yesだと、そのひとことですむからです。そんな理由から、私はYesを選ぶ方を習慣にするようになりました。
実際にそう決めてYesを選んでいると、思いのほかうまくいくのです。
「展覧会にいってみない?」
「パーティにいってみない?」
などの誘いにのると、思いがけないすてきな体験ができました。
「アフリカにいってみたら?」という提案もそのひとつだったかもしれません。
不思議なことに、「別れてほしい」というような、前向きでない提案でさえ、差し出されたものはそのまま受け取る方がうまくいくようでした。
抵抗してNoといっても、後味のわるいケンカが続いたりして、あまりうまくいかないことが多かったからです。
ですが、当時はあまり意識してYesを選ぶことを実践していたわけではありませんでした。
仕事や人間関係がうまくいかなくなった時期に、私は、どうすれば、この状態を乗り越えられるか悩みました。
そして、うまくいっていた時期に、どんなことを考え、行動していたかを棚卸ししてみました。
「迷ったらYes」を選んでいたころは、何ごともうまくいっていたことを思い出し、それからは、意識してそれをやってみるようになったのです。
しばらくすると、仕事でも人間関係でもまた勢いが戻ってきたのです。
Yesを選ぶ、ということの不思議なちからは経験が増えるほど確信に変わっていきました。
そのうち、もたらされる提案は、人からだけではないということにも気づきました。
私たちには、ふとした瞬間に思いつくアイデア、目にするポスターから届けられるメッセージ、自分自身の中にあらわれる疑問。私たちには一日に何度もいろいろな提案がもたらされていますが、たいていの場合、それに真剣に耳をかたむけることはありません。
私自身もそうでした。
ですが、私は試しにそんな「内なる声」にもYesを送るようにしてみました。
するとその奇跡はどんどん加速するようになりました。
会社員の仕事を辞めて、セラピストの仕事に転向したことも、そのひとつです。専門職としてキャリアを積んできた私には、想像できないことでしたが、その流れにのったことで、私の人生は大きくひらけました。
おみくじや、なにげなく耳にするニュース、誰かからの提案。
それらのメッセージに意識を向け、迷ったらYesを選ぶことは、私の人生を楽しくする魔法の習慣のひとつです。