4つのじんざい、という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。
人材には、4つ(場合によっては5つ)ある。
自ら動き、財をなすための力となってくれる「人財」
いわれたことをきちんとなしてくれる「人材」
ただ、在るだけの「人在」
周りに悪影響を与える「人罪」
過去に業績を残したが今は貢献がない「人済」
人によって切り口はいろいろですが、ざっとこんな感じの話です。
人財を目指しましょうとか、人在を、人材にする、ということがよく話題になりますが、
経営が順調な組織では、そんな悩みはないのです。
それは、「組織のひとりひとりの意識が高いから」と思われるかもしれませんが、実は違います。
どんなにいいと思われる組織にも、同じように5つの人材は存在しているのです。
実は、いただくご相談は全部、「人財」と呼ばれる人たちの、「人罪」「人在」と呼ばれるであろう人たちへの感情といっていいかもしれません。
「あの人が怠けているのに、わたしだけ。」
「ダメな同僚に対して怒りがこみあげてくる。」
「正当に評価されていない。」
「人在」「人罪」「人済」を「人材」「人財」に変えることに成功すれば、この悩みは解決するのかもしれません。
そして、多くの場合、「人財」あるいは「人材」に変えることに取り組もうとします。
きっともうご存知のことと思いますが、それは叶わないことです。
人は、「よくしよう」とされればされるほど、こころを閉ざしてかたくなになるからです。
うまくいっている組織には、この無駄なエネルギーはありません。
だから、エネルギーを効率よくまわして、より生産的にいられるともいえます。
つまり、「存在をあるがままに認め、受け入れている」のです。
実は会社だけではなく、わたしたちのあらゆるコミュニティ、世界には同じバランスが存在しています。
役に立つ家畜や農作物だけでなく、バクテリアや昆虫など、なぜ存在するのかわからないものもたくさんあります。
ですが、この世の中は、わたしたちの思考ではとうてい、把握することができないほどの、絶対的なバランスで成り立っているのです。
食べ物を腐らせるからと、バクテリアをなくしてしまったとしたら、必要な分解が起こらなくなり、土が死に、農作物が育たなくなります。
組織でも同じことなのかもしれません。
目に見える貢献はしていない、「人済」「人罪」「人在」の人たちもまた、「人財」の方のモチベーションになっていたりもします。
売上を作るスーパーマンには、リスク管理というネガティブに向き合う作業は向きません。
組織の足をひっぱるように見えたとしても、そのような地道な酬われない作業を支えている人がいることで、スーパー営業マンが押しの営業に専念できていたりもします。
事務作業に向かないけれど、いるだけで人のこころを和ませる力を持っている人は、与えられた職務以上の貢献を実は組織にしています。
会社の愚痴を言う人もまた、だれかの反面教師になっていたりもします。
みんな、理由あって、そこにいるのです。
「人を変えよう」としてもうまくいかないことを、わたしたちはもう知っています。
それが、「その人のために」いいことであったとしても。
だから、今日はあなたがもしできない同僚のことに頭を悩ませていたなら、
「みんな、意味があって、そこにいる」ということを思い出してみましょう。
あなたがもし、あの人のありのままを認めることができたらなら、
あなたは叶わぬ願いに使っていたエネルギーを、
あなた自身のためにもっと有効に使っていけるようになるのです。
わたしたちは、ありのままで完全。
あのひとも、そして、わたし自身も。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日もあなたにすてきなことが、たくさん起こります☆
感謝をこめて。