苦しいことから逃げていると 楽しいことからも遠ざかる
〜森川りう 「道のうた」より
「なにごともやる気が起きない」
「元気がでない」
そんなご相談をいただくとき、わたしが感じるのは、
「やる気」や「元気」がないのではなく、
ご本人がそれを抑え込んでしまっている、ということです。
意外かもしれませんが、もともとは「やる気のある人」のほうが、
「やる気が起きない」という状態にはまり込んでしまうことが多いように思います。
お話をうかがっていくと、
職場で認められようと一生懸命がんばっていたけれど、うまくいかないとか、
家族のためにがんばってきたけれど、むなしくなってきたとか、
「元気がでない」ようになるまでには、「がんばる」というプロセスがあるようです。
そして、傷ついたり、あきらめたり、ということがあって、
元気がなくなる体験をされているようなのです。
失恋の体験はほとんど誰にでもあると思うのですが、
キラキラした恋愛をしていたときほど、失恋のショックは大きいものですよね。
「ご飯をのみこんでも味がわからない」というような体験や、
「世界が色を失う」という体験をされた方も多いでしょう。
わたしたちは、ハートをオープンにしているとき、
美しいもの、きれいなもの、大好き、という感覚など、
いろんな「感情」を味わいますが、
ハートは、「喜び」と「悲しみ」など、
ネガティブなもの、ポジティブなものを選別することがありませんので、
「傷つく」「悲しむ」という体験もハートで感じることになります。
実際には、判断しているのは、思考であって、ハートではないわけですが、
それが巧みなエゴのトリックといいますか、
あたかもハートを閉ざせば、「悲しみ」「苦しみ」から逃れられるというような誤解を
わたしたちにさせるのです。
ですから、わたしたちは「傷つく」とか「つらい」体験をすると、
ハートを閉ざしてしまうのです。
ハートは、わたしたちの生きるエネルギー源への門のようなものです。
ハートをオープンにしているとき、わたしたちはとてもイキイキして、元気がでます。
おいしいものを食べているとき、
大好きな人と一緒にいるとき、
美しいものをみているとき・・・
そんなとき、わたしたちはハートの門がひらき、無限のエネルギー源につながっているので、
やる気にあふれ、元気なのです。
「悲しみを感じきると元気になる」ということを聞いたことがあるでしょうか。
それも同じことなのかもしれません。
「悲しみ」「苦しみ」というものも、単に思考(頭)が判断しているだけですので、
ハートにとっては、「喜び」「楽しみ」と同じように
ひとつの「体験」が通り過ぎているだけなのです。
ですから、「苦しみ」の体験ですら、その体験から逃げる(=ハートを閉ざす)のではなく、
体験をよろこんで迎え入れる(=ハートをひらく)と、
無限のエネルギー源とつながることができるので、
ふたたびイキイキした感じが取り戻せる、ということなのでしょう。
冒頭に引用させていただいた、
「苦しいことから逃げていると 楽しいことからも遠ざかる」
という言葉は、最も深い内観をされたといわれる人物である森川りう氏の詩の一節ですが、
わたしたちの心は、苦しいことも、楽しいことも同じ場所で感じます。
「苦しいから逃げる」のではなく、
「苦しい」とジャッジするのではなく、
「喜びを迎え入れる」ように、
人生のひとつひとつを心をひらいて受け止めていきたいですね。
内観についてわかりやすく書かれている本をご紹介しておきます。
若者が素敵な自分に出あう本―本当の自立をうながす3つの質問(内観)/教育出版

¥1,890
Amazon.co.jp
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日もあなたにすてきなことが、たくさん起こります☆
感謝をこめて。