助けてあげたい、と思う人がいるでしょうか。
もし、あなたが、助けてあげたい人との関係に悩んでいたとしたら、
振り返ってみてください。
あなたの助けが、誰かの力を補っていないかを。
あなたが彼の力を補っているとしたら、
あなたは、実は彼の力を奪っています。
あなたの助けがあれば、彼は、自分の力を必要としないからです。
「あなたには、わたしが必要」
「キミがいなくては、ボクは生きていけない」
「あなたがいなくては、わたしは、幸せになれない」
それは、恋愛のある時期に、わたしたちをうっとりさせてくれる、
魔法の言葉です。
でも、それは、麻薬のようなもの。
恋の麻薬のちからで見る幻想は、わたしたちを本当の意味では幸せにしてくれません。
魔法がさめたとき、わたしたちは、否応なしに、現実のつらい世界に
放りだされてしまうからです。
彼があなたに別れをつげて、あなたを必要としなくなったとき、
あなたが別の誰かを好きになって、彼とお別れしたとき、
あなたの必要としていたものが、あなたの前から消え去ってしまったときには、
今、確かにあると信じている幸せは、崩れさってしまいます。
それは、あなたがケガをしたときに使う車いすと同じものかもしれません。
足をけがして動けなくなったあなたを、自由にしてくれるけれど、
あなたが本当に望む場所に、行きたいと思ったら、
あなたは、自分の足で歩かなければなりません。
でも、あなたが車いすに座り続けていたならば、
あなたが立てる日は、たぶん永遠に訪れることはないでしょう。
あなたはいつか、あなたを支えてくれる車いすを手放すことでしか、
立てる力を取り戻すことはできないのです。
恋愛のあるステージでは、お互いが車いすの役割を進んで引き受けることがあります。
そんなとき、必要とされている感じを味わったり、必要な人がいるという安息を感じることができるでしょう。
でも、その安心感は、決して永続的なものではありません。
なくなれば、すべての心の平安が吹き飛んでしまう、とてもはかないものなのです。
本当の幸せは、ひとりで立てるようになることでしか、
手に入れることはできません。
あなたの助けたい人も同じです。
あなたが、あの人の肩代わりをしてしまったら、
自分の力で立つ力を取り戻すことはできないのです。
力は、必要としたときにしか、発揮することはできません。
満たされた動物が、猟りにでかけることがないように、
わたしたちも、充足しているとき、自分の眠っている力を思い出すことはできません。
あなたが、与えないことは、あの人が力を取り戻すチャンスを与えてあげることでもあるのです。
だから、今日はあなたが誰かを助けることに、うまくいっていないと悩んでいたなら、
「誰かを、助けることはできない」
ということを、思い出してみましょう。
本当に助かるというのは、ひとりで立てる力を思い出すこと。
与えることは、奪うことでもある。
本当に与えることは、勇気がいること。
それは、「わたしがいなければ」という麻薬を手放すという決断。
あなたがその恐れをたちきることができたとき、
真実の愛の奇跡が起こりはじめるのだから。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日もあなたにすてきなことが、たくさん起こります☆
感謝をこめて。