「もっと幸せになりたい」
誰もが願うことですよね。
でも実際には、「もっと幸せになりたい」と苦しみもがきながら、今を過ごしている人もたくさんいます。
わたしも長い間、そんな葛藤の中にいる一人でした。
「もっといい人になりたい」
「もっと仕事ができるようになりたい」
そんな、わたしたちの向上心は、「今の自分じゃダメだ」という気持ちと表裏一体と言えるのかもしれません。
ですが、わたしたちは、「今の自分じゃダメなんだ」と思う気持ちをもったまま、
「幸せになる」ことはできません。
もし、努力によって「幸せを手に入れた」としても、
手に入れた幸せが、あなたの手から離れた瞬間、
幸せもまた、その手からこぼれ落ちてしまうからです。
お金であっても、
仕事であっても、
理想のパートナーであったとしても、
形あるものは、必ず消え去ります。
また、それが、知識や経験であったとしても、
あなたの自己評価を高めてくれるような斬新で、貴重なものであり続けることはできないのです。
だから、幸せになるために手に入れたものが、わたしたちの手からこぼれ落ちた瞬間、
「今のわたしではダメなんだ」という敗北感だけが残ってしまうのです。
どうしたら、わたしたちは、痛みを伴わずに、成長していけるのだろう。
最近お会いした友人の悩みを聞きながら、ずっと考えていました。
するとちょうど、最近訪れた戸隠の森で、樹齢700年ともいわれるご神木に会ったとき、成長に対するビジョンをみせていただきました。
「幹を太くすることなんだよ」
樹はそう教えてくれました。
わたしたちは、成長したいと思うとき、空ばかり見上げているのかもしれません。
そうしてひかりのほうに向かって枝を伸ばしていきます。
でも、上に向かって枝を伸ばし続けるだけだとしたら、ひょろっとしてしまって、大きく育つことはできないでしょう。
ですが、幹を太くすることができたら、ずっとずっと大きく育っていくことができますね。
幹を太くするというのは、今の状態にコミットすることとも言えるのかもしれません。
根っこをのばし、今ここを全力で生きる。
そうすれば、幹が太くなり、必要な枝を伸ばし、葉を広げていくことができます。
それは、幹の太さに必要な分だけ与えられていく、ということでもあるのでしょう。
仕事も同じかもしれません。
「この仕事は自分にふさわしくない」
そう思って、打ち込めずにいて、新しい仕事ばかり探していたとしたら、
根っこをはらずに枝を伸ばしているようなものです。
新しい仕事をみつけたとしても、ふらふらして、軌道にのせることは難しいでしょう。
今ある仕事、今いる環境にコミットする、そして根っこをはるということは、
幹を太くして、枝を伸ばしていくことに絶対に必要な用件ともいえます。
仕事や環境が気に入らないなら、変えればいいのです。
そして、変えた場所で、ちゃんと根っこを伸ばしましょう。
根っこをはってもダメだと思って、上へ上へと伸びようとしないことです。
それでは倒れてしまいます。
枝や葉っぱが茂るには、それを支えるだけの根っこが必要なのです。
わたしたちは、一本の樹と同じです。
どんなプロセスであったとしても、それをなかったことにはできません。
苦しい寒い時期には、目の詰まった年輪が刻まれていくように、
わたしたちの苦悩の時期もまた、わたしたちのいのちの過程のひとつなのです。
華やかな暮らしをしている人は、人知れず努力しているといわれます。
それは根っこをはる、ということと同じだと考えていいのかもしれません。
華やかな枝や花、そして果実でいっぱいの樹には、それを支える根っこがあります。
それは、単なる苦労、というものではありません。
幹を太くするために、「今にコミットして伸ばした根っこ」。
その根っこの大きさに見合う、収穫がわたしたちには用意されているのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日もあなたにすてきなことが、たくさん起こります☆
感謝をこめて。