今日11月23日は新嘗祭。

収穫したお米をお供えして、今年の豊作を神様に感謝する収穫祭。
2月の、五穀豊穣をお祈りする祈念祭と対になるお祭りです。

 

明治神宮には全国から立派なお供えの品が奉納されています。

 

わたしも縁あって、表参道の屋上菜園で無農薬の野菜作りを学んでいます。
トマト、きゅうり、なす、じゃがいも、だいこん、にんじん、さといもなど

いろんなものを作りました。

 

 

わずかなお金で買える野菜に、今まで
どれだけの手間と知恵と工夫が込められていたか

わかっているつもりでも、ちっともわかっていませんでした。

 

ある病気の対策で、殺虫駆除が行われた年は、
なぜかかぼちゃがならなくて

 

受粉を助けてくれる虫も減ってしまったのかもしれないねとか、

 

今までは天気がよければしあわせ、とだけ思っていたけれど、

雨が降らないと、きゅうりがからからになって
農家さん大変なんだねとか、

 

 

にんじんをお店で売っているようにまっすぐに育てるのは
神業なんだとか、

 

空気が汚れると、雨も土も作物も汚れてしまうんだとか、

 

目先のことだけに気をとられていたけれど、

わたしたちの世界が全部つながっていておおきな循環のなかにいるということに

少しだけ意識を向けられるようになりました。

 

 

昔の人は、自分の土地で採れたものしか食べませんでしたし、

地産地消は食の健康法でもよくいわれることです。

 

 

それは、輸送という環境負担を減らすことにもなりますし、

なにより自分の生きている世界が
互いに影響しあって生きているということに気づいて

環境や自然や他の人たちに

 

ちょっとした思いやりがもてることが
いちばん健康にいいことなのかもしれません。

 

 

畑をほんの少し体験してみて

収穫の喜びをこうして祝うことの一体感を
感じることができるようになりました。

 

神さまに祈り、神さまに見守られて過ごし、そして感謝する。

 

すばらしい伝統をつないでいけたらと思います。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。