前回のブログで、宮崎県の高千穂を訪れたことを書きました。
その際に、霧島霧島六社権現(鹿児島県、宮崎県)にもお詣りしてきました。
霧島六社権現は、霧島神宮、霧島東神社、東霧島神社(つまきりしまじんじゃ)、狭野神社、霧島岑神社(きりしまみねじんじゃ)、夷守神社(ひなもりじんじゃ)の6つの神社のことで、
夷守神社は霧島岑神社に合祀され、現在は5社になっています。
その中で今日は、東霧島神社で感じたことをお話ししたいと思います。
東霧島神社には鬼が一夜で積み上げたという石段、鬼磐階段があります。
この石段は、「振り向かずの坂」とも呼ばれ、
僧侶が、一心に呪文をとなえながら階段を上り、修行したそうです。
170段ほどあるこの石段、「振り向かずに上る」というのは意外に難しいのです。
はじめは気合いが入っていますが、疲れてくると、不思議と
「どれくらい上ったのかな」と振り返りたくなってしまいます。
雨上がりの石段でしたので、すべるらないよう、とにかく一歩ずつ踏みしめて無心に上りました。
神門に無事たどり着いて、ふと見上げると、大きな龍が上から見守ってくださっていました。
この石段の途中には、猿田彦大神、大国主命、霧島六社権現をお祀りしてあることは
知っていたのに、目に入らず。
わたしたちが、気にしていても、いなくても、
いつも神さまは静かに見守ってくださっている、
そんなことも感じたのでした。
今回の取材旅行ではたくさんの石段を上る機会がありましたが、
不思議なことに、振り返りたくなるのは、いつも上りで、疲れたころ。
下りのときは面白いほど振り返りたくなりません。
残りの距離が気になることはきっと同じはずなのに、です。
人生でも、過去を振り返るときは、やっぱり「今」がうまくいっていないとき。
先が気になるのもまた、しんどいなぁと感じたときなのです。
ただ、「今」のこの一歩を踏みしめて、大事に歩いていったらいいんだな、
後ろにも、前にも気をとられることなく、ただただ歩いていったらいいんだな、
そう感じたのでした。
さて、東霧島神社の石段を登って、願いごとが叶ったかどうか、ですが、
今はわたしは願いごとを持たなくなったので……。
そのことについてはまたの話題にしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日もあなたにすてきなことが、たくさん起こります☆
感謝をこめて。