損な性格、というのがあるような気がします。

いじめられやすい性格とか、
人に利用されやすい性格とか、
裏切られやすい性格とか。

以前はそんな悩みを聞くたびに、
なんとかしたいという気持ちになりました。

いろいろなセラピーによって「癒されて」、
わたしたちは、性格も変えられるようになりました。

あるときふと、本当に性格を変える必要なんてあるのかな……
わたしは、そう思うようになったのです。
それからのわたしはセラピーの手法をほとんど使わなくなりました。

人の性格というのは、魂のかたち、のような気がします。
その人の使命とつながる、大切なものです。

いじめられやすい人というのは、じっくりみていくと、
本人も気づいていない、隠された感情や痛みを引き出してしまう才能を持っていて、
ヒーラーに多いタイプですし、

人に利用されやすい人というのは、フットワークが軽くて面倒見がいい人で、
地域活動の要になっている方はこのタイプだったりします。

損やトクというのは、ある視点からの評価にすぎません。

いじめられやすい性格というのは、いじめる人と出会ったときの評価であって、
無意識レベルにある痛みをとりのぞいてほしいクライアントに出会ったときには、
輝かしい才能になりうるのです。

そんな素敵な才能を摘み取ってしまうのは、
もったいないなって思います。

もちろん、今苦しい状況にいたら、
環境を変えるなり、考え方を変えるなり、対処が必要になるでしょう。
でも、「自分を変える」ことにこだわらなくていいように思うのです。

性格は変えなくて大丈夫。
その性格がもつ、本当の姿をみつけるだけでいいのです。