「怒り」についての本がたくさん売れているようですね。
書店でも「怒らないようになるには」というテーマの本をよくみかけます。
今の時代、それだけ「怒りたくない」と思っている人が多いというあらわれでしょうか。
実際に、「怒る」ということでどれだけの機会損失になっているかは想像に難くないですし、
多くの本で、「怒り」を持つことに対してネガティブな内容のことが書かれています。
怒りは、未熟で幼稚な感情だとして、「動物と同じ」みたいに位置づけられていることもあります。
ですので、怒りに悩んでいらっしゃる方は、
「どう怒りを鎮めるべきか」
ということに意識が向いてしまっているようです。
でも、本当にそうなのでしょうか。
確かに、怒りを感じないようになるととても自由になれます。
怒りのすべては、自分自身の期待が裏切られたことによるものです。
お母さんは子どもを愛してあたりまえなのに、愛してくれなかった。
列にはきちんと並ぶべきなのに、割り込まれた。
心変わりなどないと信じていたのに、パートナーに好きな人ができた・・・
信念や思い込みが少ない人ほど、怒りは感じなくてすみますし、
それらが強い人ほど、腹が立つことは多くなります。
ですので、思い込みを外す、というのは有効な方法のひとつだと思います。
実際に「怒りをしずめる」方法は、それにフォーカスしているものが多いのではないでしょうか。
ですが、「どうしても、怒ってしまう」という人もいます。
怒りのしくみがわかるほど、そんな(幼稚だとされている)感情に無力な自分を責めて、
ますます落ち込んでしまう・・・
そんな悪循環に陥ってしまう人が多いのです。
そのような方のご相談を聞いていると、
自分のパートナーが受けた非礼な扱い、
例えば、「足を踏まれたのに踏んだ人が謝らずに立ち去った」という場合であっても、
自分のことのように怒ってしまったり、
ニュースでみた事件の理不尽さに腹がたち、イライラする、ということがあったり、と
自分以外の人のことですら、怒りのスイッチが入ってしまい、歯止めが効かなくなるようです。
まるで、そこらへんに落ちている怒りのゴミを拾い集めてしまうように、
怒りをかきあつめ、怒りの感情でいっぱいになってしまうのです。
そして、怒ってしまったあとには自分を責め、そしてまた怒ってしまう、
という繰り返しに悩んでいらっしゃるようでした。
その方をみさせていただいていると、その方には、別の悩みがありました。
それは、「変わりたいのに変われない」という悩みです。
その方は、今の自分に満足できていなくて、
「よくなりたい」といろんな自己啓発セミナーに通ったり、
「自分を変える」というテーマの本もたくさん読み(正確には、集めただけ、だそうですが)、
顕在意識は「自分を変えたい」でいっぱいでした。
でも、いつも「こんな自分じゃだめだ」と思い続けていたそうです。
そして、いつも変わりたいのに変われない自分に対して、いらだっていたといいます。
よくみていくと、怒りは、「変わりたい」という思いからきていたのでした。
怒りは、「よーし、やるぞ!」という元気の源でもあります。
変容するエネルギーは、怒りからくるのです。
社会を変えたい、
お金を得たい、
成功したい・・・
いろんな願望は、それ自体がエネルギーですが、それをより加速してくれるのが、
怒りというエネルギーと言えます。
現状をありのまま受け入れるのではなく、否定して、変えていく、
そのためのエネルギーが、「このままじゃダメだ」という怒りのエネルギーなのです。
だからこそ、「ダメだ」にフォーカスするのではなく、
「こうありたい」という目的地に意識を向ける必要があるのです。
そうすれば、怒りは、あなたを目的地へ運んでくれるサポーターとなるでしょう。
逆に、意識を現状にだけ向けていたとしたら、
怒りのエネルギーは、現状を破壊することに使われます。
気持ちがふさぎ込んでやる気が出ない、とうつのような症状に悩んでいる人は、
怒りを特に自分自身に向けてしまい、自分を攻撃してしまうので、
体が疲れて元気がでなくなるようです。
そんなとき、森田療法でも知られるように、
やる気はなくても、作業に集中すると、
うつ的な症状はよくなっていきます。
わたしは、アフリカの過酷な大地で生きている人に、うつの人をみたことがありません。
朝起きて、半日がかりで井戸に水を汲みにでかけ、一日が終わるという生活をしていたら、
怒りはいつも、行動に向かうので、怒りが自分を攻撃するということはないのかもしれません。
様々な健康に関するリーディングをのこしたエドガー・ケイシーがいうには、
「理想と目的をはっきりさせる」ことが大切なのだそうです。
理想と目的がはっきりしていたら、怒りを自分に向けるのではなく、
理想と目的に向ける選択ができます。
だから今日は、あなたが怒りの感情に悩まされているとしたなら、
理想と目的をはっきりさせることの大切さを思い出してみましょう。
そして、そして怒りのエネルギーを、理想と目的に向かうエネルギーに変えていきましょう。
怒りを消すことだけが、解決法ではないかもしれません。
怒りは「変わりたい」と思うあなたに神様から送られたギフト。
自分を壊すためにではなく、
理想と目的のために、使ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日もあなたにすてきなことが、たくさん起こります☆
感謝をこめて。